今回の車は息子さんの紹介でご来店いただいたお父さんの愛車プリメーラワゴンになります。結構なオーディオマニアで音にたいしてかなり好奇心旺盛なお父さんです。そんな中なんといってもいいなと思ったのはホームオーディオ、カーオーディオの垣根無く音を楽しみたいという感覚でおられるのでとてもやりやすかったですね。
そして今回のお車、プリメーラはナビ付きタイプで純正オーディオを入れ替えることが出来ない車なんです。始めはどこか加工してナビヘッドを取り付けることはできないかという話で始まったのですが必要以上のカスタム費がかかりますので音のために使う費用が少なくなってきます。そこで純正オーディオから信号を頂いてシステムアップしていけるプロセッサーを使って行こうということになりました。地デジTVはすでにチューナーをつけておられ見ることができるのとナビはそんなに重要視しないのでポータブルナビか携帯でということに決定しました。 そして次に出てきた話はハイレゾ音源再生の話でした。近々ポータブルタイプのプレーヤー購入を考えておられそれを車で使うことが出来ないかということでした。
そこで今回使うことになったのがaudisonのbit Ten Dです。リーズナブルな価格でネットワーク、イコライザー、タイムアライメント機能が備わっていて高音質設定できるいいプロセッサーです。そしてこのたびのお題のハイレゾ音源のデジタル入力がオプティカルタイプでOKなんですね。(192KHz24bitには対応していませんが96KHz24bitまでには対応しています。)
そしてこのプロセッサーはこのデジタルリモートコントローラーで操作することができます。音量調節と入力ソースの切り替えなどが手元で出来ます。入力ソースはメインデッキからの信号と外部入力(AUX)とデジタル入力の3系統が切り替えられます。そのほか左右バランス調整や調整したデータをA,Bの2タイプを記憶できますのでその切り替えをすることもできます。
そして各入力部をセンターコンソール部に取り付けました。手に持っているのがミニプラグタイプのデジタルケーブルです。その隣にAUX用のステレオミニプラグを設置しました。これで各種ポータブルプレーヤーなどを聞くことが出来ます。
パワーアンプはパイオニアのコンパクトデジタルアンプPRS-D700を2機使用して2Wayマルチに対応しました。車の機能は犠牲にしないようプロセッサーもアンプもシート下への取り付けになりますのでコンパクトなサイズはとてもありがたいですね。3万円という価格なのですがつくりも凄く良くいいアンプですね。音も期待できます。
そしてスピーカーですが、ミッドウーハーはディナウディオのMW-162を取り付けました。奥行が結構あるユニットなのでぎりぎりな取り付けでガラスを降ろしてみながらのインナーバッフル板の作成でした。内張りも独特な形をしているため寸法出しが難しかったですね。
ツイーターも同じくディナウディオのMD-102をAピラーにインストールしました。
これがドアの外観なのですが見ていただくとわかるように、ミッドウーハーの位置が通常より上のほうにあるんですね。結果から言うとこの位置がすごく音にいいんですね。中域帯が上に上がって来やすいし、なんといってもリスニングポイントの耳の位置までの距離がツイーターと同じになるんですね。こういいうポジションの車はなかなか無いですね。とても調整しやすいんです。
そしてオーナー様ご来店でハイレゾプレーヤーを接続してのテスト。といっても購入されたばかりでハイレゾ音源はまだ入っていませんのでSDカードに入った44.1KHzの音源でテスト。ハイレゾ音源での再生は後日のお楽しみです。ん~残念。 このプレーヤーはヒビノが扱うi Basso AudioのHDP-R10というプレーヤーになります。WAVの96-24音源の再生時 フル充電で9時間バッテリー駆動出来ますので結構使えますね。最近はこういうプレーヤーがいろいろ出てきているので車でのハイレゾ音源再生もそろそろ考えていかないといけない時代ですね。まだまだ一般的にはならないでしょうがメーカーさんも無視はできないですよね。
ハイレゾ音源再生はお預けになりましたが思いのほか純正デッキで再生したCDの音が良かったのでいい感じにまとまりました。スカッときれがいいのですが耳につきっさることなく気持ちいい音がします。トータルでシステム構成がいい方向にまとまりましたね。クラシックからJAZZ、カントリーなどいろいろ聴かれるオーナー様ですのでエージングがてらいろいろ聞きこんでもらいましょう。
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